家事・育児・仕事と、毎日時間に追われていませんか?
やりたい事があっても『時間がない』という理由で諦めたり、
子どもがもう少し手を離れてから・・と、先延ばしにしている方も多いのではないでしょうか?
また、自分の時間を大事にしたいと思いつつ、いざ自分時間を満喫するとなると罪悪感を感じてしまうママも少ないかもしれません。
家事・育児など『やるべきこと』をしっかりこなしつつ、『自分がやりたいこと』もちゃんとできる。
そんなバランスの取れた時間の使い方ができれば、ストレスや罪悪感よりも達成感・満足感をより感じられる毎日が送れるはずです。
そこで今回は、子育てママが自分時間を作るためにやるべき5つのことをご紹介します。
自分時間を増やして、趣味や副業など自分がやりたい事を諦めることなく全部やりきれるママになりましょう!
時間の使い方は『何が一番大事か?』の表れ
1日24時間という限られた時間の中で、自分時間を増やす方法は2つです。
1つは、今やっていることの所要時間を減らすこと。
もう1つは、タスクの全体量を減らすことです。
つまり、今と同じ時間の使い方をしたまま、自分時間をプラスアルファで増やすことは非常に難しいということです。
臨時収入みたいにポンっと時間が入ってくるようなことはありませんよね!
なので、やるべきことを整理して量を減らしたり、隙間時間を増やしたりと、時間のゆとりを意図的に捻出する必要があります。
しかし、『母親は子供に時間をかけるべき』とか『家事はここまでやるべき』いう思い込みや責任感に縛られてしまい、今のスタイルをなかなか崩せないというママも少なくありません。
これは、自分の価値観が実際の時間の使い方に反映できていない状態です。
このような状態では、いくら時間が増えても心が満たされる時間の使い方ができないまま終わってしまう危険性が・・・。
時間の使い方を見直す際には、暮らしに対する考えそのものを見直して、時間を有効に使える環境を整えてあげるという土台作りが、とても重要になるんです。
でも具体的には何をすればいいのでしょうか?
今回は、今すぐに実践できる5つのアイデアを紹介しますので、ぜひ試してみてください♪
1. 作業する場所を片付ける
ママが作業をする場所や、環境を整理整頓し、生産性と作業効率を高めましょう。
例えば、ママが一番使うキッチン。
棚や冷蔵庫が整理整頓されており、何がどこにあるかきちんと把握できていると行動がスムーズになるので料理はもちろん、献立を決めたり、食器の片付け、買い出しなど全ての効率とスピードがアップします。
とくに冷蔵庫は、日頃から整頓しておくことで食材の在庫確認がスムーズになり、献立も立てやすく、無駄にしてしまう食材も減るので節約にもつながりますね。
また、食器棚は食器の出し入れはストレスなく行える状態をキープしておくことで、食事の支度にかける時間をかなり削減できます。
食器って毎日・毎食使うものなので、出し入れしやすいことがとても重要ですよね!
缶詰や乾物、買い置き食材などを置いているパントリーや収納棚は、物を出し入れする頻度が少ない分、整理整頓や状況把握が難しくカオス化しやすいスペースです。
あれはどこにあったっけ?と探し物に手間取ることで、シンプルに時間の無駄になりがち。
日々の整理整頓は面倒に感じやすいですが、実際は日頃から整理整頓している方が長期的に見ると、時間ロスや、ストレスが少ない状態で過ごすことができる訳です。
これはキッチンだけに限らず、リビングやオフィススペースに関しても同じです。
探し物に手間取るだけならまだしも、散乱した住環境は脳にも負担を与えることが研究で明らかにされています。
プリンストン大学神経科学研究所の科学者たちは研究によって、人の脳は秩序を好むこと、そして無秩序な状態が常に目に入り続けると、認知資源が枯渇して集中力が低下することを明らかにしています。
実際、散らかった作業環境を整理すると集中力と情報処理能力が改善し、仕事の生産性が高まったそう!
つまり、散らかった環境は脳に必要以上の負荷をかけてしまい、集中力や情報処理スピードが落ちてしまうということが明確になっているわけです。
たださえ育児・家事・仕事と、常に複数のことを考えたり、マルチタスクをこなすママたちにとって、少しでも思考や判断をスムーズにすることがとても重要です。
身体的な疲労はもちろんですが、頭をつねにフル稼働させているママは脳疲労に陥りやすい傾向にありますので、できる限り考えたり、迷ったり、悩んだりする時間は減らしたいところですよね。
そのためにも身の回りを整理整頓して、作業しやすい環境を整えることが重要となるわけなんです。
子どもが小さいと家全体をいつも綺麗に整えておくことは難しいですが、キッチン・仕事部屋・クローゼットなどの家事や作業をする頻度が高い場所だけでも整理整頓しておくように心がけると、日々の作業効率がアップし、結果的に時間の節約につながりますよ!
2. 家事を終わりにする時間を決める
掃除や料理を始める時に、何時になったら終わりにするか?を決めてからとりかかりましょう。
「始めてもいないタイミングで終わりの事を考えるの!?」と思うかもしれませんが、実はこれはタスク管理においてかなり重要なテクニックなんです。
『パーキンソンの法則』という言葉を聞いたことはありますか?
パーキンソンの法則とは「仕事の量は完成するために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」という法則を示したもので、人間は時間を与えられるとそれを全部使い切ってしまうという特性を表しています。
例えば、2時間という時間を与えられると、仮に1時間で終わるような仕事でも完成までに2時間をかけてしまうという特性が元々人間にはあるわけです。
日常を振り返ってみてください。
「幼稚園に迎えに行く15時までに掃除を終わらせればいいや」と思っていると、そんなに忙しいわけでもないのについ掃除を後回しにしてしまい、気づいたらお迎え時間ギリギリになってしまった!なんてことないですか?
このように、終わりの時間を意識しないとついダラダラと家事を続けてしまったり、先延ばしにしてしまいやすいので注意が必要です。
因みに、この現象は暇か?忙しいか?に関係なく、どんな時でも起こります。
忙しくても、つい面倒な作業や嫌いな作業を回しにしてしまうとは頻繁に起こります。
しかし、後回しにしている間は常にそのタスクのことが頭にあるので、100%目の前の作業に集中できていない状態。
なので、一見忙しいように見えていても、実は作業効率が悪いまま仕事をしているということがあり得るわけなんですね。
こうならないためにも、
●仕事に関する作業は17時までに終える
●お風呂が終わったら家事はしない
●21時までに終わらなかったことは明日に持ち越す
というような終わりのラインを引く癖をつけましょう。
「○時になったら終わり!」というように時間で境界線を引くのが難しい場合は「寝かしつけ」「夕飯」「お風呂」などの行動を目安に終わりのラインを引くのがおすすめです。
家事や育児には明確な終わりがありません。
探せばやらなきゃいけない事は山ほど出てきますし、全てにおいて完璧なゴールを目指していたら時間がいくらあっても足りませんよね。
でも制限時間を設けることで、「もう今日の家事はここで終わり!」と気持ちを切り替えるスイッチになり、生活にメリハリをつけやすくなります。
制限時間があった方が分かりやすいゴールができて、モチベーションのアップにも繋がりますよ!
3. ToDoリストは頭の外へ書き出す
今日やるべきことをまとめたToDoリストは、頭で記憶しようとせず、必ず紙に書き出しましょう。
スマホのメモ機能に入れてもOKです!
というのも、ToDoリストが頭の中にあると、自分ではそのことを考えていないつもりでも無意識にリストを復唱したり、思い出そうとしてしまっているんです。
イメージするならば、ToDoリストのデータ量が、脳のメモリ容量を圧迫してるような状態。
1個としてのデータ量は少ないので自覚しにくですが、自覚しにくいが故に、気付かないうちにメモリ不足を起こしてしまい、脳の働きを遅くしてしまう危険性があります。
メモリ不足を防ぐには、不要なメモリを削除する、つまり不要な情報を脳内から取り出してあげることが必要ですよね。
その情報を取り出す作業が、メモに書き出すということなんです。
これはToDoリストに限った話ではなく、閃いたことをすぐにメモしたり、考えていることや覚えておきたいことを書き出す行動にも通じます。
それらを忘れるため=脳内から取り出すためにも、紙などの書き出すことはとても重要になるわけなんです。
大事なことも、小さなことも、全て自分で覚えておかなくてもいいように、こまめに書き出す習慣をつけましょう。
また、こうしてメモを取る癖をつけると、脳の処理スピードや判断能力が高まることに気づくはずです。
忙しいママの脳は、常にキャパシティーを超えてオーバーヒートしている状態なので、無駄な情報を削除することで疲労を軽減してあげることができます。
メモリが減るとスマホやパソコンがサクサク動くようになる様に、頭もサクサクと働くようになり、結果的に生産性がアップし、時間が有効活用できるようになるはずですよ。
4. 物事の優先順位をクリアにする
時間の使い方は、優先順位の表れです。
例えば、もしあなたか今から1時間、自由な時間を与えられるとしたら何をしますか?
今の自分にとって休むことが最重要だと感じている人は昼寝をするだろうし、資格のテストが迫っている人は勉強時間に充てるでしょう。
運動が趣味の人は気分転換にランニングに行くだろうし、Netflixにハマっている人は家から出ずにドラマを観ると思います。
このように『その時間でなにをするか?』は、そのタスクに対するあなたの価値観・優先度が現れるんです。
これは日常生活における、全ての行動についても同じです。
「いやいや、自分の好きで仕事や家事にこんなに時間を割いている訳じゃないよ。」
とか、
「自分の好きなことをしたいのに時間が全然ない!」
と思うかもしれませんが、根本まで突き詰めたら、全てあなたの価値観を軸にあなたの意志によって時間を費やす物事・分量を決めているんです。
もし仕事に対する優先順位がとても低い、もしくは仕事をするよりも他に大事なことがあるという人は仕事をしないという選択肢を選ぶでしょう。
また家事についても、自分では全くせずに家族や外注サービスに任せるという選択を取っている人も世の中にはいます。
もっと身近な話でいうと、朝活が分かりやすい例ではないでしょうか。
朝7時まで寝ることと、5時間に起きて朝活をすること、どちらも時間の使い方としては正解です。
どちらが良いという決まりはありません。
なので睡眠時間が大事だと思う人は、7時まで寝ることで1日をより良く過ごせるでしょう。
対して、5時に起きて自分のやりたい事をすることでより気持ちよく1日がスタートできる、と感じている人は早起きをすることでより充実感を得られているはずです。
大事なのは、自分の価値観をクリアにして、自分が大事にしたいことにしっかりと時間を充ててあげること。
自分にとって、どんな風に時間を使うことが最も暮らしを充実させることにつながるのか?を明確にしましょう。
これが出来ておらず、世間の価値観や風潮に流されてしまうと、
●ママだったら家事も育児も、これくらいやるのは普通
●自分の時間がないのは親だったら当たり前
●ママが自分のやりたい事を優先するのはワガママ
というような考え方が自分の中に染み付き、それに沿った時間の使い方をするようになってしまいます。
優先順位の掘り下げ方はこちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
5. 辞めることをリストアップする
多くのママが『時間がない』と感じる一番の原因は、やるべきことが多過ぎることです。
時間の使い方を上手にしたり、時間を無駄にしないようにするといった対策も大事ですが、やるべきことを減らすのが一番の時間節約術になると私は思っています。
つまり、タスクの断捨離が必要なわけです!
やらなきゃいけないと思っていることも、実は辞めてみたらそこまで困らなかったという事が結構あります。
なので、ぜひ辞めることリストを作ってタスクの断捨離をしてみることをおすすめします。
やり方は簡単で、紙に自分が嫌いなこと、辞めたいこと、したくない行動や考え方などを書き出していくだけです。
この時、出来るだけ具体的にその場面をイメージして書いて下さい。
例えば、『家事に追われるを辞めたい』と書いたとします。
その場合、家事をすることが嫌なのか?
それとも、家事に時間を取られて、他のことができなくなるのが嫌なのか?
はたまた、家事を家族に手伝ってもらえないことが不満なのか?
など、その理由によっても対策が全然変わってきますよね。
なので、きちんとその辞めたい行動のどの部分が嫌なのか?を明確にしながら書くようにすると、実生活で改善しやすくなります。
次に、辞めることを全部書きだしたら、普段の生活に落とし込んで実践していきましょう。
全て書き出したタスクを全て一気に辞めることは現実的ではないので、毎週1〜2個ずつ手放していくのがおすすめです。
もしタスクそのものをバッサリ辞めることが難しい場合は、頻度を減らしたり、回数や、1回あたりのボリュームや所要時間を減らすなどの工夫をしてみましょう。
例えばスーパーに行く回数を減らす、掃除にかける時間を短くするなど、辞めないけど負担を減らす方法はないか?と考えてみると、意外とできる事が多かったりします。
こうして徐々に負担を減らしながら、自分に合ったボリュームを探していくことで、やるべきことと、やりたいことにかける時間のバランスが整っていくはずです。
ぜひ試してみてください♪
自分の価値観をクリアにすれば賢く時間を使える!
いかがでしたでしょうか?
子育てママはつい家族や家のことを優先してしまい、自分のことを後回しにしてしまいます。
しかし「後でやろう」と思っていることってできないまま終わることが多いし、「時間ができたらやろう」と思っても時間ができることなんてほぼありませんよね。(苦笑)
先ずは、自分がやりたい事をやる時間を先に確保する。
その上で、やらなきゃいけない事にかけるを捻出する方法を考えようと心がけると、結果的に心が満たされて暮らしの充実度が高まります。
そのためにも、自分の価値観をしっかりクリアにして、自分の求める暮らし方を作る時間の使い方のイメージを明確にしていきましょう♪
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