子育てをしていると「あー、自分はなんてダメな親なんだろう」と落ち込む事って多くないですか?
●子どもが呼んでいるのに「ちょっと待って」と後回しにしてしまった
●言ったことが出来ないとすぐにカリカリしてしまう
●大人気なく子どもを相手に正論と理詰めで追い込んでしまう
他のママは出来ているのに自分は上手く出来ないと落ち込んだり、いくら言っても子どもが理解してくれず自分が親として無力なように感じたり・・・。
どんどんネガティブな考えに押しつぶされていくと、子どもと向き合うこと自体がストレスにさえ感じるようになってしまいます。
そこで今回は、そんな風につい自分を責めてしまうママがネガティブ思考を改善するための方法を紹介していきます。
●親としてちゃんと出来ている自信がない
●子どもにイライラしてばかりの自分に疲れる
●自分の子育てが正しいか不安を感じる
というママの参考なったら幸いです♪
親になった途端に立派なママになれる訳ではない
ママが抱く罪悪感や不安、落ち込みの大きな原因は「立派なママであるべき」という思い込みからくるプレッシャーです。
子どもが産まれる前を思い出してみると、自分の事だけで精一杯で人に何かを教えたり、他人を諭すような余裕も、自信も、知識も自分にはないと思っていた人がほとんどだと思います。
しかし、出産を経て親になると突然あなたを模範とする子どもという存在が現れて、私達はその個々の能力にかかわらず自動的に「母親」という地位につきます。
そして母親になった途端、急に「母親ならばこうあるべき」という無言のプレッシャーを与えられるようになりますが、母親という地位についたからといって自分が立派に母親をできて当たり前だと無意識に思い込んでしまうのはとても危険です。
●ママだったら躾ができて当たり前
●ママだったら子どもの事を最優先に考えていて当たり前
もちろん親には我が子が成人するまで守り導き、育てる義務があるため、それを全うするための親としての責任感は必要です。
しかし、ママになったからと言って突然、家事・仕事・教育・躾など全てにおいて万能な人間になれる訳ではないですよね。
ママと一言で呼んでも蓋を開ければもちろん個々の人間であって、料理が苦手な人もいれば、片付けが出来ない人、勉強が嫌いな人、タスク管理に疎い人がいて当然ですし、それ自体には何も問題はありません。
問題なのは、そのプレッシャーに対してママ自身がどう反応するか?です。
「ダメな母親」は自分の思考パターンが作り出している
毎日の生活の中で自分の考え方に意識を向けてみると、いくつかの決まったネガティブワードが浮かんでくることに気づくと思います。
『また今日も上手くいかなかった』
『もっとしっかりしなきゃ』
『どうせ出来ないだろう』
このようなネガティブな思考を繰り返していると、実際にどんどん物事が上手くいかなくなるという話を聞いたことがありませんか?
引き寄せの法則とも言われますが、実はこれは脳科学的にも証明されている現象なんです。
脳は、五感から入ってくる様々な情報を常に処理していますが、必要でないと判断した情報は無意識にスルーするようにプログラミングされています。
でないと情報量が膨大過ぎて処理が追いつかないですよね。
これは脳内の網様体賦活系(もうようたいふかつけい)という機構の働きによるもので、視覚・聴覚・触覚など、五感から入ってくるいくつもの情報をこの網様体賦活系というフィルターを通しながら、必要なものと不要なものをふるいにかけているのです。
例えば、『緑の車が欲しいな』と思い始めた途端、街中で緑の車とばかりすれ違うというような経験は無いですか?
これは脳が「緑の車」を必要な情報と認識し始めたことによって起こる現象です。
この様に脳は自分にとって必要な情報かどうかを瞬時に取捨選択しているのですが、逆に言えば、脳に「必要な情報」と認識させなければ存在しているものでも見えなくなってしまうということでもあります。
そしてこの「何を必要なものとするか?」というフィルターの設定は、自分の意思によっていつでも変えることができるのです。
実際に「在る」ものも見えていなければ「無い」になる
この働きは、物や情報だけでなく人の思考にも同じ様に作用します。
例えば、前途したような『どうせ自分には出来ないだろう』というネガティブな考え方をしていると、脳が『できない自分』という情報が必要なものであるだと認識してしまい、『できない自分』というフィルターを通して、事実を集めようと働きだしてしまいます。
すると『できる自分』もたくさん存在しているにも関わらず『できない自分』だけを見るように脳がプログラミングされてしまうのです。
結果、できなかった事ばかりに目が行くようになってしまい、より一層『ほら、やっぱり自分はできない・・・』という思考=現実が強くなっていってしまうという仕組みです。
このような私たちの物の見方や考え方、感じ方を制限するいわば「固定観念」は誰もが持っているものです。
無意識のうちに過去の経験や親や周囲の影響によって生まれたものも多いので、全てのネガティブ思考があなたのせいという訳ではありません。
しかし、もし自分で『このネガティブな考え方が自分を制限している』ということに気付けさえずれば、この思考=現実を自分の意思で変えることも可能なんです。
思考を意識的に変えれば自分も変えられる
思考を変える方法はとても簡単で、ただ単純に先ほどと真逆の事をするだけ。
「出来ない自分」ではなく「出来る自分」を必要な情報だと脳に教え込んでプログラミングを書き換えればいいんです。
ただここで難しいのが、もう既に染み付いている考え方はデフォルトモードとして脳にセッティングされてしまっているので、放おっておくと無意識に古い考えが頭に浮かんできてしまうという点です。
考え方の癖がついてしまっているということですね。
例えば子どもを感情的に叱ってしてしまった時、いくら頭ではポジティブに捉えようと思っていてもデフォルトモードが「出来ない自分」になっているため、「また同じ失敗をしてる自分はダメだな」と無意識に思ってしまうのです。
そのため、デフォルトモードを新しい「出来る自分」に書き換える作業を意識的に繰り返しながらフィルターの設定を変えていく必要があります。
そのデフォルトモードを少しでも効率的に書き換えるために最も大事なのが、
ネガティブな思考がうまれた事に気がつくこと
そして
その思考をネガティブなまま終わらせないこと。
では次に、その具体的な方法を紹介していきます!
脳のデフォルトモードを書き換える方法:手順1
先ずは今日、もしくは明日1日かけて自分の思考を観察して下さい。
そして育児に対するネガティブな考えをしている自分を見つけたら、その思考を紙に書き出していきましょう。
1日の終わりに紙に書き出した内容を読み返すと、ネガティブ思考の根本となっているパターンが見つかるはずです。
●私は愛されていない
●私は価値がない
●私は孤独だ
私の場合、思考を観察してみると「もっと出来たはずだ」と自分を追い込むように考える癖がある事に気が付きました。
これは「私は十分ではない」という思考が根本にあることを示しています。
この様に、先ずは自分の思考を分析しながら自分が持っている考え方のパターンをみつけましょう。
また、その思考がうまれた状況も一緒に書き留めておくと、ネガティブ思考を呼び起こすトリガーになっている行動や物事にも気付けることがあります。
脳のデフォルトモードを書き換える方法:手順2
自分のネガティブ思考のパターンが分かったら、その思考を書き換えるためのポジティブな思考を決めていきます。
→私は自分ができるベストを尽くしている
●私は愛されていない
→私は大事な人から必要とされている
●私は価値がない
→私は自分らしくあろうとしている
●私は孤独だ
→私は人に頼ることを学ぼうとしている
ポジティブな思考を決める時は、必ず自分で納得できる言葉を選ぶのがポイントです。
例えば、お金持ちになりたい人がネガティブ思考がうまれる度に「私は億万長者だ!」と思うと決めたとしても、全く実感が沸かなければ思考が定着せず、結局すぐに「私は貧乏だ」という思考に戻ってしまいますよね。
しかし「私は資産を増やそうと日々努力している」というポジティブ思考であれば、より現実に近く実感が湧きやすいので、思考もより定着しやすくなります。
脳のデフォルトモードを書き換える方法:手順3
ポジティブ思考が決まれば、あとは実際にネガティブ思考が浮かんだらすぐにポジティブ思考を唱える作業を繰り返すことで脳のデフォルトモードを書き換えていくだけです。
この時に大事なのが、もしネガティブ思考がうまれてしまっても決して自分を責めないこと!
ここで「あ〜、また元の思考になってる・・」とネガティブに捉えてしまうと、一気にネガティブが増殖していってしまいます。
もし元の思考に戻りそうになっている自分に気付いたら、その思考を客観的に見つめながら、ネガティブな考え方は自分の一部ではないと理解しましょう。
その考えを身体から切り離す様子をイメージしてみるのもおすすめです!
そしてポジティブな思考を思い描き、「私はこっちを選ぶと決めたんだ」と毎回自分の意識を確認していけば大丈夫です。
すぐに癖が取れなくても大丈夫!
むしろ人間の持つ性質上、古い癖を取るのに時間がかかるのが普通です。
思考の書き換えを完了することよりも、思考を自分で選んでいるという自覚を常に持てるようになることを目指して、マイペースに取り組んでいきましょう!
思考を書き換える!オススメの簡単テクニック3選
次は具体的に思考を客観的に見つめて自分自身と切り離す練習としてオススメの方法を3つ紹介します。
いくつかの方法を試しながら、最も無理なく続けられる方法を選んでみて下さい!
1.ネガティブ思考に名前をつける
よくアニメや漫画で、天使と悪魔が耳元で囁いているシーンがありますよね。
あのシーンの様に、もしネガティブ思考がうまれてきたら、それは自分とは別の人物からの言葉として捉えてみましょう。
より実感として分かりやすくするために、そのネガティブワードを吹きかけてくる人の性格や見た目、名前などを決めて、ネガティブ思考が出てきたら「あ、またアイツがきたよぉ〜!」とイメージする方法もとても有効です。
オリジナルの名前でもいいですし、漫画やドラマ、本に出てくる登場人物を重ね合わせても大丈夫。
よりリアルにその人物をイメージするほど、ネガティブ思考が自分のものではないと実感しやすくなります。
子供だましの様な方法ですが、実は人間の脳は今起こったことが想像なのか?現実なのか?の区別がつけられないように出来ています。
レモンの写真を見ただけでレモンを食べていないにもかかわらず口いっぱいに唾液が出てくるが分かりやすい例ですが、これと同様に頭の中で想像上の人物に話しかけられている様子をイメージすることで、それが本当に起こった出来事だと錯覚を覚えるのです。
この仕組みを利用して、ネガティブ思考とその人物像を結びつけるイメージトレーニングを繰り返すことで、どんどんとその思考が自分のものではないと脳が判断し、自分自身から切り離しやすくなります。
頭の中だけで今すぐ始められる方法なので、ぜひ試してみて下さい!
2.ダメ親ポイントをひたすら紙に書き出す
自分のこんな所がダメだと感じる事を、紙にどんどん書き出してみましょう。
●寝かしつけが毎晩遅くなる
●料理の栄養バランスが悪い
書き出した内容を改めて自分で見てみると、頭の中で思っていたよりも大した内容ではないと感じませんか?
さらに、それらを客観的に見つめながら『自分はこんな風に自分を評価しているんだな』と第三者の意識で受け止めてみて下さい。
頭の中にある考えを紙に書き出すことで、より思考を自分自身と切り離して捉えやすくなります。
この時、間違っても「そうそう、ここがダメなんだよね」というように感情を入れたり、さらにダメ出しを加えたりはしないようにしましょう。
リストが長くなればなるほど、あなたがいつも頑張っている証拠です!
書き出した考えは他人からにアンチコメントだと思って、確認し終わったら紙と一緒に頭から捨ててしまいましょう。
3.ガッツポーズする自分をイメージする
思考の癖も歯磨きなどと同じく毎日の繰り返しによって培われる習慣の一種です。
ポジティブな考え方もジョギングを始めるような感覚で、新習慣として生活に取り入れていけばやがて日常的な習慣として定着していきます。
過去の記事でも書きましたが、新しい習慣を身につけるために1番有効なのは感情にうったえかける方法です。
習慣にしたい行動をとる度に脳へ「気持ちが良い」という信号を送るようにすると「この行動をすると快楽を感じられる!もっと繰り返したい!」と脳が記憶し、その行動を繰り返したいという気持ちが生まれ、結果的にその行動が習慣化されやすくなります。
ポジティブ思考を習慣化させる場合も同じ方法が使えるので、ポジティブな考え方が出来た時は、すかさず心の中でガッツポーズしながら「よくやったぞ!」と自分を褒めてあげる様にしましょう。
こうすることで、ポジティブ思考を選択することを「快感を生み出す行為」と脳が認識し、また繰り返そうとしてくれます。
また、「よくやったね!」や「いいぞ、その調子!」など自分を肯定する言葉をコンスタントに自分に言い聞かせる事によって、さらに脳は『全て上手くいっている』という情報が必要なものだと認識して、上手くいっている事を探そうとし始めてくれます。
雪だるま式にポジティブが増えていくシステムです(笑)
最初は自分を褒めることに少し違和感を感じるかもしれませんが、違和感を感じるほどいつもあなたが自分を厳しく評価している証拠です。
自分からの褒め言葉を素直に受け取る練習を繰り返すことで、自分にもっと優しくなれるようになりますよ♪
「こう在りたい自分」はもう既に存在している!
大人は子どもが産まれると自動的に「親」になりますが、育児法を学ぶ機会はあっても親になる方法を学ぶ機会は人生で一度もありません。
しいて言えば、子育ての経験を通して親になる方法を学ぶという、ある意味バクチの様なスタイルで皆んな親になる方法を会得していきます。
上手く出来る保証もないけどやるしかない。
何が正解か分からないけどやるしかない。
自分に合っているか分からないけどやるしかない。
この様な状態で、毎日自信満々で取り組もうという方が無理があります。
結果ばかりに着目してしまうと上手くいかない事ばかりだと感じるかもしれませんが、視点を変えてみると、
●自信がないのに逃げずに毎日子育てと向き合っている自分
●どうやればいいのか分からないのに調べながら頑張っている自分
●子どもの笑顔を少しでも増やしてあげたいと願っている自分
と、たくさんの素晴らしい自分の姿を見つけることができるはずです。
本当は「できない自分」と同じくらい、もしくはそれ以上に「できる自分」もすでに存在しています。
本当にママがやるべきなのは、もっと出来るように頑張ることではなく、すでに存在しているのに見えていない「できる自分」をたくさん見つけてあげることではないでしょうか。
自分に優しくしてあげるほど、優しい自分が見えてきます。
今まで気付かなかった素敵な自分を、たくさん見つけてあげて下さい♪
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